プロフィール
黒田恒平
北海道標津町出身。種苗会社退職後、香川県小豆島に移住。2016年に兵庫県たつの市に移住し、本格的に営農を開始。種苗会社勤務の経験・知識を活かし、ヒマワリを始めとした切り花栽培を中心に行う。
黒田麻衣子
大阪府八尾市出身。大学の土壌学研究室で夫と出会う。公衆衛生分野の公務員獣医師を経て、2017年より営農を開始。
土遊ぶ農園について
私たちが農業に携わるきっかけとなったのは、大学での土の研究です。現代では水耕栽培など土を使わずに農作物を栽培する技術も確立されていますが、全体の農産物供給量から考えると土を利用した農業が大部分をしめています。未だに土を利用した農業が主流なのは土の複雑な機能が効率的に農作物生産に役立っているからではないでしょうか。
その土の機能の中でも極めて重要なのが「緩衝能」です。植物は温度や水分の変化という物理的外圧、また窒素流入など様々な化学的外圧、そして他の動植物からの生物的外圧に常にさらされています。こういった外圧をやわらげるのが土の「緩衝能」です。
農園名の「土遊ぶ」は、「土の遊びの部分」である土の緩衝能を意味しています。私たちが今後も土に対して科学的に考察し、効率的かつ持続可能な農産物生産をしていきたいという指針になっています。
また、「遊ぶ」には楽しい農業をしたいという思いも込めています。まず自分たちが楽しんで営農できるよう、日々工夫していきます。そして多くの人に農業を楽しんでもらえるように、地域との連携やブログなどを通した情報発信をしていきます。 将来的には教育ファームとしての役割も担えるような運営を目指しています。
どんな花を作るのか?どんな野菜を作るのか?
花栽培では、見た目や花持ちのよい高品質な花を作ることを目指します。新しい品目や品種を積極的に導入していきます。花を栽培するだけでなく、花がある豊かな生活を提案していけるようになりたいと思っています。
野菜は、「ふだん食べてもらえるおいしい野菜」を作っていきます。野菜の個人宅配は、私たちが家庭菜園でおいしく食べている野菜を友人・知人にも食べてもらいたい、というコンセプトで始めました。それぞれの野菜の「旬」の時期に、味が好みの「品種」を選び、できるだけ「新鮮」な状態で食べれば、おいしい野菜が食べられます。