ビニルハウス増設(Part3) 石に阻まれる

アーチパイプの土の中への差し込みがスムーズに進んだのは、最初の1/3くらいでした。途中から、深さ30cmくらいの土中から石が出てくることが多くなり、石を掘り出してからでないとパイプの差し込みができなくなりました。アーチパイプは深さ約45cmまで差し込まなければなりません。
石を掘り出すために穴を掘ってしまうと、アーチパイプを埋め込んでもぐらぐらしてしまったり深く埋まりすぎたりしてしまいます。アーチパイプはビニルハウスの土台になるので、大きな穴を掘るのはなるべく避けたいところです。

 

でも、この“石の層“があるということはこれから作物を作る上でとてもありがたいことです。ここの畑は水はけがいいと感じてはいましたが、石がゴロゴロ出てきたことでさらに排水性の良さに期待が高まりました。

 

土を深く掘り進めてみると、その土壌の性質を知る手がかりがみつかることがあります。ビニルハウス建設の最後の工程で深さ約50cmまでハウス周囲をぐるりと掘るので、土壌の断面を見るのが楽しみです。

ちなみに、石を掘り出すときに便利なのが写真の鉄の棒です。

重くて先がとがっているシンプルな道具ですが、これさえあればこんな巨大な石でも人力で掘り出せます。

 

麻衣子

 

ヤギは強い

今朝は冷え込みましたね。ビニルハウス内の温度計は、最低気温マイナス9℃を記録していました!私たちの足はしもやけで痛痒くなってきています。
そんな中、ヤギのド―ドンは外の小屋で寝ています。毛は完全に冬仕様のモコモコです。

ヤギは寒さによく耐えてくれるなと感じます。夏は夏で、暑いからと日陰があるところにつないでおいても日なたで寝ていたりします。暑さにも強いようです。
トゲのある植物も食べるし、ヤギは強い動物です。賢くないので仲良くはなれませんが。

 

麻衣子

 

ビニルハウス増設 Part2

地取り作業でビニルハウスを建てる位置が決められたら、次はその印に沿って“アーチパイプ”を土の中に差し込んでいきます。

 

この工程はビニルハウスの土台作りにあたります。うまく差し込んでいければこのあとの工程がスムーズに進み、整ったビニルハウスができあがるのですが…。

 

 

麻衣子

 

ビニルハウス増設

年明けからビニルハウスの増設に取りかかっています。
これまでにビニルハウスは5棟建設し、1棟解体しています。そろそろベテランだ!と自分たちに言い聞かせて挑みました。

始めは“地取り(じどり)”作業。ビニルハウスを建てる位置を地面に記します。

まず、平面上にビニルハウスの形(長方形)を描くために水平を取る必要があります。
一般的な建設現場ではレーザー機を使って水平を取りますが、高価な機器なので私たちは透明なチューブに水を満たして行う原始的な方法をとっています。はなれた場所でそれぞれチューブの中の水面を見て印をつければ、水平が取れます。

 

水平が取れたら、その平面上に長方形を描いていきます。3:4:5のピタゴラスの定理を使って直角を取って…。学校で習いましたね。でもこれがとても難しいのです。
地面に大きな長方形を描くのは、机上の紙に描くのとは大違いです。
以前は何度も何度もやり直して、何も進まないまま3日ほど経過したこともあります。
しかし!

 

今回は1回目でぴったり合いました。「何cmの誤差までオッケイにする?3cm?5cm?」
と始める前に話していたのですが、心配無用でした。

 

もうベテランです。

 

 

麻衣子

 

ホームページ開設しました

昨年の初めごろから、農園のホームページを作りたいなという話をしていました。しかし、作物の植え付けが始まるとそれどころではなくなり、ホームページ作成ソフトを買い、サーバー契約までしたのに手付かずのまま頓挫してしまいました。
冬になり少し余裕が出てきたのでホームページ作りを再開させました。学生の時に少しだけHTMLの構造を知ったくらいであとは何も知りませんでしたが、ホームページビルダーSPの力を借りて何とか完成しました。力技で作っているのでいまいちの部分もありますが・・。
イメージキャラクターのミミズは妻が書いたもので、これをどうやってデータとしてパソコン上に取り込むかわからなかったのですが、友達がフォトショップでやってくれました。ミミズなのに髪の毛が生えているところがチャームポイントらしいです。名前は“ミミズ先輩”。

これからはfacebookと並行してこちらのホームページでブログ更新をしていきます。また、いつになるかはわかりませんが直売情報などもこのホームページで告知します。レシピ情報はわが家で作っておいしかったものを随時更新していこうと思っています。
農作業が忙しくなると更新が途絶える可能性大ですが、なるたけ頑張ります。

なお、通信販売はこれからもBASEで行いますので、よろしくお願いします。
次の通信販売は昨年好評いただいた白いトウモロコシ(クリスピーホワイト)を7月に予定しています。

 

恒平

 

ネギ出荷

年末からネギ(冬扇3号)を出荷しています。立派なネギができました。
あんなに草ぼうぼうにしてしまったのに…。ネギはたくましいです。
定植作業を手伝ってくれたみなさん、本当にありがとうございました!!

そしてこのネギ、とても甘いです。
やっぱり気温が激しく下がるこの地域では、おいしい冬野菜ができるなと感じます。

 

麻衣子

 

ハボタン出荷終了(その2)

お正月が近づいてきても、直売所にほとんどハボタンが出てこないのです。

おかしいなと思って卸業者の人に聞いてみると、「今年は全然ないんや」とのことでした。

わが家のハボタンは気持ちよく売れていきました。

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当初は、播種時期がかなり遅れてしまったのでハボタン栽培自体を諦めようと思っていました。でも助っ人で播種や定植作業を手伝いに来てくれた方々がいたおかげで、何とかスタートすることができました。そのため、栽培は失敗だらけでしたが、商品価値のあるものは販売までもっていかなければいけないとがんばれました。

今シーズンもたくさんの方に助けていただき、ハボタン出荷を無事終えることができました。

 

来年の課題として、栽培方法について見直すべき点がいくつか見つかりました。また、冬の冷え込みが厳しいこの地域では凍害のリスクが高いことがわかりました。凍害対策を試してみたり寒さに強い品種の選定を行ったりする必要があります。

来年は栽培面積を拡大させる予定でしたが、播種から出荷まで半年かかるこの品目は慎重に計画を立てないといけないと思っています。

 

恒平

 

ハボタン出荷終了

ハボタンの出荷が終わりました。

 

今年のハボタン栽培は失敗の連続でした。

①春のドタバタを引きずり、去年に比べ播種時期が1ヵ月以上遅くなってしまったため、丈が短すぎました。

②去年は白く色づいた葉が緑色に戻ってしまう現象(肥料の量が多すぎたり、気温が高くなりすぎたりすると起こる)が多く起きたので、今年は肥料の量を少なめに管理しました。結果的に肥料が少なすぎて植物の抵抗力が下がってしまったためか、黒腐れ病が多発しました。

③12月中旬に気温が激しく下がった日があり、寒さに弱い白ハボタンの多くに凍害が出てしまいました。

 

(中心部が凍って傷んでしまっている↓)
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そのため、市場への出荷を計画していましたが断念せざるを得ませんでした。生き残っている個体を選びながら採花を行い、JAの直売所にのみ出荷しました。

しかし、その直売所では驚きの光景が…!!?

 

次回へ続く

 

恒平