トルコギキョウ播種

トルコギキョウの種をまき、苗づくりが始まりました。
トルコギキョウは光発芽種子なので種の上に土はかぶせません。ポトッと土の上に落としていくだけにします。光発芽種子でよく知られているのはレタスでしょうか。

 

トルコギキョウの種はとても小さく、1gあたり4万粒にもなります。そのため扱いやすいように種を粘土鉱物などでコーティングした“ペレット種子”が販売されています。
もしトルコギキョウの種がペレット加工されていなかったら…。想像するのも恐ろしいほど大変な播種作業になるでしょう!

 

3月下旬に畑に定植するので、真冬の育苗になります。農業用のホットカーペットの上に並べて暖をとっています。

トルコギキョウの育苗は初めてです。うまくいって、夏に花を咲かせてくれるでしょうか?!

 

麻衣子

 

トルコギキョウ発芽

種をまいてから22日後。やっとトルコギキョウが発芽しました。

「トルコギキョウは発芽に適した温度では2週間もすれば発芽する」はずでした。
でも2週間過ぎても一向に発芽する気配は見えませんでした。
(温度が足りなかったのかもしれない)
(こりゃ失敗か!?)
と不安になって、実は追加で種を播き直した品種もあります。

 

でも無事、芽が出始めてほっとしています。発芽まで日数がかかったところをみると、温度は少し足りなかったのだと思います。

 

テッポウユリも16日後に発芽してきました。

ただの土にしかみえない種に、気をもみながら水をやり続けた日々…。芽が出ると水やり作業も少しやる気が出ます。

 

 

麻衣子

 

ネギ出荷

年末からネギ(冬扇3号)を出荷しています。立派なネギができました。
あんなに草ぼうぼうにしてしまったのに…。ネギはたくましいです。
定植作業を手伝ってくれたみなさん、本当にありがとうございました!!

そしてこのネギ、とても甘いです。
やっぱり気温が激しく下がるこの地域では、おいしい冬野菜ができるなと感じます。

 

麻衣子

 

ハボタン出荷終了

ハボタンの出荷が終わりました。

 

今年のハボタン栽培は失敗の連続でした。

①春のドタバタを引きずり、去年に比べ播種時期が1ヵ月以上遅くなってしまったため、丈が短すぎました。

②去年は白く色づいた葉が緑色に戻ってしまう現象(肥料の量が多すぎたり、気温が高くなりすぎたりすると起こる)が多く起きたので、今年は肥料の量を少なめに管理しました。結果的に肥料が少なすぎて植物の抵抗力が下がってしまったためか、黒腐れ病が多発しました。

③12月中旬に気温が激しく下がった日があり、寒さに弱い白ハボタンの多くに凍害が出てしまいました。

 

(中心部が凍って傷んでしまっている↓)
entry-153-2

 

そのため、市場への出荷を計画していましたが断念せざるを得ませんでした。生き残っている個体を選びながら採花を行い、JAの直売所にのみ出荷しました。

しかし、その直売所では驚きの光景が…!!?

 

次回へ続く

 

恒平

 

ハボタン出荷終了(その2)

お正月が近づいてきても、直売所にほとんどハボタンが出てこないのです。

おかしいなと思って卸業者の人に聞いてみると、「今年は全然ないんや」とのことでした。

わが家のハボタンは気持ちよく売れていきました。

entry-153-3

当初は、播種時期がかなり遅れてしまったのでハボタン栽培自体を諦めようと思っていました。でも助っ人で播種や定植作業を手伝いに来てくれた方々がいたおかげで、何とかスタートすることができました。そのため、栽培は失敗だらけでしたが、商品価値のあるものは販売までもっていかなければいけないとがんばれました。

今シーズンもたくさんの方に助けていただき、ハボタン出荷を無事終えることができました。

 

来年の課題として、栽培方法について見直すべき点がいくつか見つかりました。また、冬の冷え込みが厳しいこの地域では凍害のリスクが高いことがわかりました。凍害対策を試してみたり寒さに強い品種の選定を行ったりする必要があります。

来年は栽培面積を拡大させる予定でしたが、播種から出荷まで半年かかるこの品目は慎重に計画を立てないといけないと思っています。

 

恒平

 

ヒマワリ出荷中

5月下旬からヒマワリの出荷が始まっています。

もうハウス1棟目の収穫が終わりそうです。

もう2棟目のハウスが咲いてきました。

今年は今までと違って単一品種(ビンセント ネーブル)を切れ目なく出荷していくことを目標にしています。

収穫して、

サイズや開花度合いを合わせて束にして市場へ出荷します。

地元のJA直売所(旬彩蔵)にも出荷しています。

それにしても、ヒマワリは次々咲いてくるので、最近は常に焦っている感じです。

他にも植え付けなきゃいけないものや管理していかなければならない植物もあるので作業が遅れていってます。

睡眠時間が十分とれないと次の日の作業効率が下がりどんどんどんどんいろいろやらなきゃいけないことが増えて、管理不十分で秀品率が下がったり、出荷できなかったりと貧乏暇なしスパイラルに入るので、それだけは避けたいです。やらないことを早めに決断するのが大事なのですが、それも難しいんですよね。

そういえば、ズッキーニも直売所に出してます。

恒平

 

 

 

ビニルハウス増設

年明けからビニルハウスの増設に取りかかっています。
これまでにビニルハウスは5棟建設し、1棟解体しています。そろそろベテランだ!と自分たちに言い聞かせて挑みました。

始めは“地取り(じどり)”作業。ビニルハウスを建てる位置を地面に記します。

まず、平面上にビニルハウスの形(長方形)を描くために水平を取る必要があります。
一般的な建設現場ではレーザー機を使って水平を取りますが、高価な機器なので私たちは透明なチューブに水を満たして行う原始的な方法をとっています。はなれた場所でそれぞれチューブの中の水面を見て印をつければ、水平が取れます。

 

水平が取れたら、その平面上に長方形を描いていきます。3:4:5のピタゴラスの定理を使って直角を取って…。学校で習いましたね。でもこれがとても難しいのです。
地面に大きな長方形を描くのは、机上の紙に描くのとは大違いです。
以前は何度も何度もやり直して、何も進まないまま3日ほど経過したこともあります。
しかし!

 

今回は1回目でぴったり合いました。「何cmの誤差までオッケイにする?3cm?5cm?」
と始める前に話していたのですが、心配無用でした。

 

もうベテランです。

 

 

麻衣子

 

ビニルハウス増設 Part2

地取り作業でビニルハウスを建てる位置が決められたら、次はその印に沿って“アーチパイプ”を土の中に差し込んでいきます。

 

この工程はビニルハウスの土台作りにあたります。うまく差し込んでいければこのあとの工程がスムーズに進み、整ったビニルハウスができあがるのですが…。

 

 

麻衣子

 

ビニルハウス増設(Part3) 石に阻まれる

アーチパイプの土の中への差し込みがスムーズに進んだのは、最初の1/3くらいでした。途中から、深さ30cmくらいの土中から石が出てくることが多くなり、石を掘り出してからでないとパイプの差し込みができなくなりました。アーチパイプは深さ約45cmまで差し込まなければなりません。
石を掘り出すために穴を掘ってしまうと、アーチパイプを埋め込んでもぐらぐらしてしまったり深く埋まりすぎたりしてしまいます。アーチパイプはビニルハウスの土台になるので、大きな穴を掘るのはなるべく避けたいところです。

 

でも、この“石の層“があるということはこれから作物を作る上でとてもありがたいことです。ここの畑は水はけがいいと感じてはいましたが、石がゴロゴロ出てきたことでさらに排水性の良さに期待が高まりました。

 

土を深く掘り進めてみると、その土壌の性質を知る手がかりがみつかることがあります。ビニルハウス建設の最後の工程で深さ約50cmまでハウス周囲をぐるりと掘るので、土壌の断面を見るのが楽しみです。

ちなみに、石を掘り出すときに便利なのが写真の鉄の棒です。

重くて先がとがっているシンプルな道具ですが、これさえあればこんな巨大な石でも人力で掘り出せます。

 

麻衣子

 

ビニルハウス増設(Part4)

アーチパイプをすべて土に差し込み終わったら、“直管パイプ”を通して隣り合ったアーチパイプをつないでいきます。

 

直管パイプは7本あります。アーチパイプが地面に対して垂直に立つように微調整しながら通していきます。

 

今回は30mハウス2棟を建てます。雪がドカッと積もってしまうと困るので、ここまでの工程を急いで2棟分終わらせました。

ビニルハウスのだいたいの形ができたように見えますが、まだ完成は遠いです。
これからひたすら掘ります…。

麻衣子